虹の橋の詩
天国のこちら側に虹の橋とよばれる場所があります。
この世に大切な誰かを残して死んでしまった動物はそこへ行くのです。
一面草原や丘が広がるその場所で、私たちの愛しい子は仲間と一緒に遊んだり走ったりできるのです。
食べ物も、お水も、お日様もたっぷりあって、あたたかく心地よく過ごしているのです。
病気だった子も、年老いた子も、元気と若さを取り戻します。
傷ついたり、不自由な体になった子も、記憶にあるままの元通りの力強い姿に戻るのです。
みんなとても幸せで満ち足りています。たった一つのコトを除いて。
彼らはそれぞれ、地上に残してきた大切なひとを思い、恋しくさみしいのです。
みんなで走りまわって遊んでいたある日、突然その子は立ち止まり遠くを見つめました。
瞳はキラキラと輝き、身体はふるえ、急に仲間から離れ走り出します。
草原を速く、もっと速くと、飛び越えていくのです。
その子が見つけたのは
あなたでした。
やっと、逢えた。
また逢えた喜びにぎゅっと抱き合い、もう離れないと誓いました。
顔中なめる愛しい子の頭を撫で、そしてあなたは再びあの瞳を覗き込みます。
長いことあなたの人生から遠ざかっていたけれど。
でも、心の中にずっとずっとあった、あなたを信じて疑わない瞳。
そしてあなたたちは、一緒に虹の橋を渡っていくのです。
作者不明 訳ルイズ